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| <由緒>(平成祭) 御当社は、その創立の年代を詳かに致しませんが、一説に文亀年中、世田谷城主吉良頼康の勧請によると伝えております。御社号を元熊野神社と申上げ、紀州(和歌山県)の熊野を本宗とする氏神であります。熊野信仰の隆盛は平安朝期で、朝野の尊崇は極めて厚くその状況は「蟻の熊野詣で」の言葉が生まれた程で、朝廷に於ても、宇多天皇以来亀山上皇に至る間、熊野への御幸は実に百度を越えたのであります。当玉川神社はこの熊野の御分霊を迎えて、伊邪那岐神、伊邪那美神、事解男神を祀り、又合祀に依って、天照大御神、大国主神、少彦名神、日本武尊、建御名方神を配祀し、お末社には、祓戸大神、八幡神社、稲荷神社、三峰神社、天神社を併祀してあります。尚御当社は、明治5年に村社に定められ、同40年神饌幣帛供進指定社に列し、翌年会計法の指定を受けました。又同年村内奉祀の神明社、御嶽社、諏訪社の3社を合祀し、同時に御社号熊野神社を地名を採り玉川神社と御改称致しました。御祭神の御神徳は広大無辺で、萬物生成の祖神を奉齋する関係から、延命長壽、厄難解除、商売繁昌、殖産興業、縁結び等に極めて顕著な御霊験がございます。現在の御本殿は昭和4年、拝殿幣殿は昭和15年の御改築に成り、其他神楽殿、社務所等、附属施設を備えて今日に及びました。尚先年本殿御内陣、祝詞殿の補修を始め、渡り廊下の新設等も完了致しましたので、更に一段と神厳を加え、御神威の隆々たるを拝する次第であります。 |
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