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| イビ祠(2014/01/31) |
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| <宮鳥御嶽>(説明板) 石垣市指定文化財(有形民俗文化財) 平成8年(1996)11月12日指定 この御嶽は、文献上は最初に「八重山嶋由来記」(1705年)に記載されており、「琉球國由来記」(1713年)には「宮屋鳥御嶽」という表記もある。方言では「メートゥルオン」などと呼ばれている。 神名は「ヲレハナ」、御イベ名は「豊見タトライ」とある。 上の二つの由来記によれば、「石城山に住んでいたナアタハツ、平川カワラ、マタネマシズの三兄弟妹がここを御嶽として拝み始めると作物が豊かに実るようになった。すると、人々は彼らを慕い、周りに集り住むようになった。そして、人々が増え、石垣・登野城両村へと発展していった。」と伝えられている。 このように石垣四カ村発祥の伝承をもつ御嶽であり、字石垣の豊年祭をはじめとする年中行事の舞台となる御嶽であることなどから石垣市の重要な文化遺産になっている。 境内全体の構成は、鳥居、拝殿、イビ手前の木造の門、石造のイビ門、イビ内の祠が南北の軸線上に配置されている。拝殿の敷地には砂が敷かれ、段差のある三つの領域に区分されている。 拝殿(大正12年改築)は、桁行約6.73m、梁間約5.82mの木造入母屋赤瓦葺である。拝殿の背後の敷地はさらに約70cm高くなっており、拝殿後方両脇と中央部後方に石段が設けられている。その奥にはイビ垣を囲む栗石積みの垣があり、その中央に木造切妻造赤瓦葺門(薬医門型)がある。 イビ垣内部には、正面と左右に門を開いた石垣で囲われた領域があり、正面の門には琉球石灰岩の大きな一枚岩がのせられている。 御嶽全体を包み込むようにそびえ立つ樹木のなかに、県指定の天然記念物リュウウキュウチシャノキも自生している。 なお、この地域を無断で現状変更することは、石垣市文化財保護条例で禁止されている。 〔平成14年(2002)3月 石垣市教育委員会〕
<県指定天然記念物/宮鳥御嶽のリュウキュウチシャノキ>(説明板) 昭和34年12月16日指定 宮鳥御嶽の境内にはムラサキ科チシャノキ属のリュウキュウチシャノキが自生しています。 この種は、熱帯原産で、北オーストラリア、マレーシア、フィリッピン、台湾の南東にある紅頭嶼に分布し、八重山諸島では波照間島、西表島、石垣島に分布します。 この御嶽は、市街地内にありながら自然林の状態をよく保ち、またリュウキュウチシャノキの北限地として、植物分布学上貴重な地域です。 なお、この地域において許可なく現状を変更することは、県条例で禁じられています。 〔昭和58年2月28日 沖縄県教育委員会/ 石垣市教育委員会〕 |
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